板選びは、テレマークスキー専用の板がある訳ではありませんので、どんな板でも良いんです。自分のやりたいこと、滑りたい場所等によります。
ただ、テレマークスキー本来の良さを引き出す板としておススメしているのが、ステップソールと言われる滑走面にウロコ状の加工が施され、登ることも出来るという板です。この1台を持っていれば、即雪山へ出かけていくことが出来ます。
MADSHUSのEPOCHはプラスチックブーツとの相性も良く、最初の1台としておススメ出来ます。
パウダー用の太い板が増えてきましたが、テレマークターンと太い板はあまり相性が良いとは言えません。スキーのトップが130mm、ウエストが90mmまでのものを選んではどうしょう?
予算にも限りがあり、何台も板を揃えられないですよね。まずはオールドラウンドに使える板をチョイスし、始めてみましょう。
K2のWAYBACKはクセがなく、ロングセラーの信頼出来る1台です。
ここ数年で太めのステップソール板
も発売されるようになりました。1年を通して使える板のオススメはG3のスティンガーXCD78です。最近の板の傾向からすれば決して太いとは言えませんが、ひじょうにバランが良く、ステップも良く利きます。ブーツはT2ECOやSCOTTケナイを合わせた方が板との相性が良いです。
テレマークスキーの道具選びで一番重要と言っても良いのがブーツ。テレマークスキー用のブーツは、モノによりかなり違いがあるので、自分のやりたいこと、滑る場所等ふまえて選んでください。
まず歩きを重視したい方、ステップソールとの組み合わせを考えている方は、足首の可動域が広く、ブーツ丈の高くないものが良いでしょう。
SCOTTのEXCURSIONやSCARPAのT4と言ったところです。値段もお手頃なので、これから始めようと思っている方におススメします。
もう少し滑りのほうも重視したい方には、SCARPAのT2ECO、SCOTTのケナイクラスのブーツが良いでしょう。ブーツ丈も高くなり、シェルの硬さもあり、ファットスキーでも十分使えるバックカントリー、ゲレンデ、オールラウンドに使えるブーツです。
スキーの経験もあり、より滑りを重視したい方は、このクラスのブーツから始めても良いと思います。
バインディングはテレマークスキー用のものでなくてはいけません。
大きくわけると、ケーブル式のものと3ピン式のものがありますが、プラスチックブーツとの相性が良いのはケーブル式です。
G3タルガは、発売当時からほとんどモデルチェンジもなく、完成度の高いケーブル式のバインディングです。ケーブル式のバインディングの中では値段が安く、軽量でおススメ出来ます。自分でバインディング取り付けされる方は、付属のウェッジを使わないことを強くオススメします。
3ピン式のバインディングは、ひじょうに軽量でシンプル。トラブルが少なくステップソールの軽い板との組み合わせで使うと軽快感を感じながら滑れます。
最近では入手しづらくなりましたが、テレマークの革靴との相性が抜群です。
ROTTEFELLAのSUPER TELEMARKは着脱の力が要らず、おススメの3ピンバインディングです。
最後に、スキーポール、いわゆるストックですね。スキー場から離れ自然の雪の上を歩くと、バスケットがゲレンデ用の小さいものだと、ブスブス潜って大変です。バスケットが大きく、伸縮するスキーポールがあれば、ステップソール板との組み合わせで、すぐにでも雪山に出かけられます。
伸縮ポールでは、ブラックダイヤモンドのスキーポールに一日の長がありますが、各社工夫を凝らし良いものを作っていますので、お店に行って、握って、振ってみてください。グリップの太さも微妙に違いますし、振りやすさは単純に重さだけでは分かりません。
ネット通販全盛時代ですが、ショップへ脚を運んでもらいたいですね。お店にはたくさんの情報が集まっており、お店のスタッフの意見を聞いて、自分に合った道具をチョイスしてもらうようにしましょう。